「虚構新聞」リテラシー議論の時系列(1日目)
- 概要
- 2012年5月14日
- (1)8時13分頃*1:UK氏が発端となる記事(以下「記事1」)を載せる
- (2)9時30分:Yousuke Yamamoto氏が「記事1」に反応している人々を見つける
- (3)10時7分頃*2:Yamamoto氏が「記事1」へのTwitterの反応をまとめる
- (4)10時15分:「はちま起稿」の管理人が「記事1」に反応した人を自身のブログに取り上げる(削除済み)
- (5)12時43分:「2ちゃんねる」で「id:n0621xXQ0」氏が上記のNEVERまとめのリンクを貼る
- (6)13時15分:JIN氏が自身のブログに上記のレスを引用する
- (7)14時2分頃*3:「ロケットニュース24」が「記事1」への反応を記事にする
- (8)14時17分:「2ちゃんねる」で「◆JET5.N1/iA」氏(be名)が上記の記事を基にスレを立てる
- (9)15時ごろ〜:各種2chまとめサイト管理人が上記のスレを引用する
- (10)16時45分:UK氏が「記事1」への反応に「虚構新聞Twitter公式」で言及
- (11)17時3分*6:橋本麻里氏が「記事1」へのTwitterの反応をまとめる
- (12)18時35分:【主張】篠原修司氏が「記事1」について自身のブログで述べる
- (13)20時19分:ITメディア「ねとらぼ」がUK氏の言及を記事にする
- (14)20時49分:「Yahoo!ニュース」・「ニコニコニュース」で「ねとらぼ」の記事が配信。「Yahoo!ニュース」ではトップに表示*7
- (15)22時12分:「2ちゃんねる」で「id:IfoS8NLU0」が「NEVERまとめ」を元にスレを立てる
- (16)23時24分:「2ちゃんねる」で「ID:616cQByH0」が上記の「Yahoo!ニュース」を元にスレを立てる
- 14日の感想
- 更新履歴
- 2012/05/20
- 2012/05/23
概要
2012年5月14日から数日間、UK氏が管理するジョークニュースサイト「虚構新聞」で、あるジョークニュースをめぐる騒動(議論)が起こった。この記事では、そのジョークニュースへの反応・UK氏の発言・騒動への言及などをまとめている。
このまとめを作ったのは、メディアリテラシー研究の資料整理のため。こういう話題は、時間がたつとまとめるのが不可能になるからね。
「ニコニコ学会」で発表したかった原稿
- この記事について
- あいさつ・リード
- 創作コラボレーションの類型
- ニコ-アニとは?
- 共同創作における権限の構造
- まとめ
- 資料
- PDFリンク
この記事について
2011年12月06日に開かれた「第1回ニコニコ学会βシンポジウム inニコファーレ - ニコニコ生放送」*1で、修士論文を元に発表してきました。「第5セッション 研究してみたマッドネス」での「創作コラボでの権限」(正式なタイトルは、「創作コラボレーションにおける権限のあり方」)*2で、発表しています。
「権利者に許可をもらってない二次創作物に対して、その二次創作物の作者は著作権を主張できるか」を調べた結果
この記事について
この記事では、以前に書いた「犬が眠った日 : のまネコの問題点(「私物化」編)」の一部を、ほぼそのまま載せている。上の記事は、著作権意識に関する卒業論文(社会学)を書く中で、調査の途中経過として書いたものである。
今回、「同人探 : LINDA ProjectのLINDA様、『NARUTO』はあなたの著作物ではありません。」や「そろそろ同人誌二次創作物の著作権について一言いっておくか*ホームページを作る人のネタ帳」を見ていく中でこの記事が役に立つと思い、再掲することにした。
この記事の欠点として、取り上げている文献が古い版であることに注意。申し訳ない。
概要
「原著作権者に許諾を取っていない二次的著作物に対して、その二次的著作物の著作者は著作権を主張できるか」*1という問題がある。この記事では、「著作権法の研究者たちが、この問題に対してどのような主張をしているのか」について調べた。その結果、「著作権を主張できる」が通説であると分かった。
*1:法律用語をあまり使わない言い方だと、「権利者に許可をもらってない二次創作物に対して、その二次創作物の作者は著作権を主張できるか」になる
Facebookで一番驚いているのは、「匿名・実名議論」ではなく、「匿名・実名問題」になったこと
ネットに関する匿名・実名議論は、昔からある。自分が持っている一番古い資料では、『科学朝日』1993年10月号177ページに匿名・実名議論が載っている。1993年という時代から分かるように、「インターネット」ではなく、「パソコン通信」の方のネットだ。ネットにおいて、匿名・実名議論は常に付きまとう議論だった。
しかし、Facebookに関する匿名・実名議論は、どうも今までとは違う。「議論」ではなく、「問題」として存在している。
今まで行われてきたのは、しょせん議論だ。実名派が議論に勝っても、匿名派を実名にさせる権限を持つわけではない。たとえ、「このwebサービスは実名必須です。匿名の場合は削除します」というルールを設けたwebサービスを私が作ったとしても、そもそもそのwebサービス自体を匿名派が無視して(そもそも無関心で)終わりだろう。関係性を簡単に切ることができるので、両者の間で「問題」は生まれない。
だがFacebookは、この実名派webサービスを無視できない(無関心でいられない)匿名派を誕生させた(「facebookの古い悪習に、僕らがNo!と言う理由 - しっぽのブログ」)。その一方で、Facebookはユーザーを退会させる権限(ユーザーとは非対称な権利)を持つ。意見が対立しても、離れられない。関係性を切ることができない中で、両者に衝突(匿名者を退会)が起きたとき、「匿名・実名議論」は「匿名・実名問題」となった。
「問題」となったことは見たことがなかったので、匿名・実名・顕名・通名・「仮名的匿名性」(いわゆる固定ハンドルネーム)・「無名的匿名性」(いわゆる「名無し」)*1をめぐる問題の、新たな局面を迎えているように感じた。
更新履歴
2011/2/24
- 「(無関心でいられない、離れたくない)」を「(無関心でいられない)」に修正
- 「掲示板」となっていたところを「BBS」に修正
- 「意見は対立しても、離れられない」を「意見が対立しても、離れられない」に修正
20011/3/5
- 「『このBBSは実名必須です。匿名の場合は削除します』というルールを設けたBBSを私が作ったとしても、そもそもBBS」にある「BBS」を「webサービス」に変更。