犬が眠った日

研究分野は社会学・インターネット上の表現活動。その関係の記事多し

承認モデルの色々

著作権での承認(2次的著作物の承認)には、どのような類型(モデル)があるか考えた。実際には、「著作権」に限定されるものでは無いけど、思いついたのでここに書いておく。
そのうち文章を整理して、「グレイゾーン」と絡めながら別館に書こうと思っている。

「事前承認モデル」(「城壁モデル」)

事前に何かしらの規約を設けるモデル。「○○はOK。△△はNO」などのように、何をしていいか、何をしてはいけないのか公表している場合である。城壁(規約)を作って、人(作品)を分別するのに見立てて、「城壁モデル」と呼ぼうと思う。
具体例としては、素材を提供しているサイトに書いてある規約や、クリエイティブ・コモンズ・ラインセンス、CLAMPが掲げている規約講談社が掲げている規約などが挙げられる。

「事後承認モデル」(「門番モデル」)

個別に作品(2次的著作物)を見て、その後に承認するか、しないかを決めるモデル。「著作権に関わる利用をする場合は、○○までメールをください」のような文を掲げている場合である。門番(権利者)が、人(作品)を分別するのに見立てて、「門番モデル」と呼ぼうと思う。
具体例としては、「アニメ・チャレンジオーディション」や、エイベックスが認めた「マイアヒーFLASH」がこれに当てはまる。

下部モデルである「公認モデル」と「黙認モデル」

これらのモデルの下(下部)には、「公認モデル」と「黙認モデル」が存在している。ただし、「城壁モデル」には、「公認モデル」しかない。

  • 「公認モデル」

承認したことを、作者などに伝えるモデル。

  • 「黙認モデル」

承認したことを、作者などに伝えないモデル。

ここからの発展のさせ方

これらのモデルを使って、それぞれのモデルのメリット・デメリットや、「グレイゾーン」とはつまるところどのような状況であるのか、などを別館で書いていくつもりです。
結論を少し書くと、私としては、グレイゾーンなんて本当は無くて、ただ見えない状況になっているだけだと思っています。
上手くまとめられるだろうか。。