権利者が公開終了した後の著作物の取り扱いについて
アイドルマスターMADで有名なありすえP氏が、引退するとのこと。そして、引退に伴い投稿した動画を削除するとのこと*1。
このようなことは、自分も今まで何回か見てきた。ブログで取り上げたのは次の二つだが、気に入っていた絵師のサイトが突然閉鎖なんてこともあった。
著作権の観点から見た場合、このような出来事のさい問題になるのは、権利者が消した作品を再UPをすることは是か非かという問題である。法律的にはもちろんダメなのだが、慣習・規範・道徳とかを含めた全体としてみた場合、是か非かという問題である。
今回の場合、ありすえP氏は次のように発言している。
削除したあと他の誰かに転載されたら 自分の動画なのに管理できないじゃないかという声もありますが それはもうネットにあげたものがどうなるかという 話にまでなってくると思うので、 あくまで「自分が投稿サイトにUPしたものを消す」というだけで 「自分の製作物すべてを管理、削除したい」 というわけじゃないといっておきます。 だからといって転載推奨というわけじゃないですけど。
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これから見るに、再UPを禁止するわけではないが、「してもいいよ」と言うつもりもないようである。ありすえP氏に質問してみないと分からないが、おそらく再UPを願い出ても断られるような気がする。
今回は、事例がまた増えたというメモを残すために書いたので、これ以上深入りするつもりは無い。
まだ「承認モデル」のエントリーを仕上げていない*2が、このこともいつか別館で書きまとめたい。
この問題は、「文化の発展」という点から見ればそれを阻害する面が大きいとは思う。しかし、一般的な企業に対してと違い、何か批判しにくい部分がある。その理由も含めて考えていきたい。
とりあえず時間が空いたら、ありすえP氏に再UPの許可も願い出てみようとも考えている。