犬が眠った日

研究分野は社会学・インターネット上の表現活動。その関係の記事多し

AAと「繋がりの社会性」

ものすごくいいテーマなので、この問題に関しては後日ちゃんとしたエントリーを絶対書く。
その前に、AAに絡めて思ったことを1つ。

ある人が、tumblr利用者の意見は、現在のネットにおいて繋がりの社会性がいかに重要かというのを指し示す典型例だと言っていたんだけど、コンテンツ制作者からすると、コンテンツはネットユーザーが繋がるための素材でしかないという扱いを受けていると感じているんだろう。「お前らが繋がって楽しむために、作って発表しているんじゃねーよ!」っていう。

イラスト作者とtumblrユーザー間の論争 : ARTIFACT ―人工事実―


「コンテンツはネットユーザーが繋がるための素材」。AAは、間違いなくこれに当てはまると思う。もともと、一行の顔文字(「(^^)」など)から始まるAAは、その誕生から人と人が繋がる中で誕生したものだ。現在でも、みんな「モナー」や「ギコ」、「ブーン」、「やる夫」などを動かして、「繋がる」ことを楽しんでいる。
AA描きも、「お前らが繋がって楽しむために、作って発表している」部分が大きい。使ってもらうこと、改変してもうらうことは望みの1つでもある。繋がってこそのAAだ。
その意味でも、やはりAAと一般のイラストとは結構違うものなんだろなー。