犬が眠った日

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犬が眠った日

研究分野は社会学・インターネット上の表現活動。その関係の記事多し

「GDP」という用語を考えた

少し前に、伊藤元重氏の『入門 経済学」』という本を買いました。自分は、経済学的な考えが苦手なのでその勉強のためです。

入門 経済学
入門 経済学
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伊藤 元重
日本評論社
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この本のpart1の初めには、「GDP」の説明があります。「GDP」は中学か高校の頃に習った覚えがあるのですが、本に書いてある部分で直感的に分からない部分がありました。

記録として、そのまとめを書いてみます。


本によれば「GDP(国内総生産)」とは、「1年間に行われたすべての生産活動で生産されたものを市場価格で集計したもの」(p20)だそうです。p24にGDPを単純化した例が載っており、「A商品(サービスを含む)の価格×A商品の生産量+B商品×B商品の生産量…etc=GDP」がGDPの値になるようです。

それで、このような生産された総商品の総値段である「GDP」は、それぞれの商品(産業)の「付加価値」を合計したものでもあるらしい。「付加価値」とは利益のことで、「生産額から原料や材料などの費用を引いたもの」(p28)。

私は、この「生産された総商品の総値段=それぞれの商品(産業)の「付加価値」(利益)の合計」というのが直感的に分からなかった。というか、間違ってないかと思った。

疑問に思ったのは、たぶん*1、値段から「付加価値」を削っていっても最後に残るものがあるのではということだった。150円のペットボトル飲料から、A社の「付加価値」(利益)10円を取り除いて140円、B者の「付加価値」10円を取り除いて130円と続けていっても、最後には価値を付加していない元のもの(例えば、1円の価値のあるもの)があるのでは、と思った。山の中に眠ってる金属とか、海の魚とか。

それで、ネットで「GDPとは」と検索して以下の文章を見つけた。この文章を見て、納得が行った。

2−2−4.「付加価値」
付加価値:生産額から、原材料などの中間投入額を引いたもの


例:農家、製粉会社、製パン会社の3つの産業からなる国を考えよう
• 農家:原材料を何も使わずに、生産額 80 万円の小麦をつくり、製粉会社に売る
• 製粉会社: 80 万円ぶんの小麦を材料として、生産額120 万円の小麦粉をつくり、
製パン会社に売る。
• 製パン会社:120 万円ぶんの小麦粉を材料として、生産額150 万円のパンをつく
る。このパンはこの国の人々に買われる。


この国の GDP はいくらになる?
農家が生み出した付加価値:80 万円
製粉会社が生み出した付加価値:120 万円−80 万円=40 万円
製パン会社が生み出した付加価値:150 万円−120 万円=30 万円
GDP=80 万円+40 万円+30 万円=150 万円。

2.GDP という概念(教科書第1 章)

これを見たときは、まず値段=「付加価値」の合計になっていて驚いた。次に、実際に自分で数を変えてみて計算してみても値段=「付加価値」だったので、驚いた。XやYとかの記号で式を書いてみて、納得した。やっぱ、自分計算事態が苦手(というか、そちらに意識が行かない)だなと思った。

それで、もう一度良く考えてみると、ここでは農家が「原材料を何も使わずに、生産額 80 万円の小麦をつく」ったことが重要なんだと思う。この状況を自分の中にある言葉で言うと、「80万円の価値のある小麦」を作ったのではなく、「小麦に80万円の価値を付加した」ということになる。「100万円の価値のある金属を掘り出す」のではなく、「掘り出した金属に100万円の価値をつける」ということなんだ。

だから、値段の中で付加価値でないものは無い。一般に生活していると、そのモノが本質的に持っている価値に対してお金を払っているような感じがするけど、そのモノにつけられた価値に対してお金を払ってるんだろう。前に2chコピペブログでのやる夫マルクスで、そんな話しがあったような。

それと、「付加価値」というものは初めからあるのではなく、「生産額」(「値段」という意味だろうか)から「生産額から原料や材料などの費用を引いたもの」という経過があって存在するものなのだろうかと考えた。

けど、これは本に書いてある文章からアナロジーとして考えているに過ぎないような気もする。

別の資料に関して

GDP」を調べている中で、次の文章を見つけた。

GDPは、新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計額ですから、商品の場合、その原材料費はGDPの計算には含まれません。 例えば、2万円の羊毛布団があるとすれば、その原材料がいくらであろうと、最終的にできた羊毛布団2万円がGDPとして計上されます。

FXプライム

この文書はおかしいと思った。「原材料費」を「GDPの計算」に含まないのなら、「2万円の羊毛布団」に「原材料費」を含んだままにしておくのは変なんじゃないか。「原材料費(を引くということは)GDPの計算には含まれません」という意味ならなんとか通じると思うけど、その前の文書を考えるとこの括弧の意味は変だと思う。ただ結論はあっているから、何かがあるのかもしれない。

しかし、自分のこのエントリーの考えで合ってるのだろうか。

*1:メモを取っておらず、記憶が頼りなので

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