ミクFES'09(夏)レポート―僕が舞台上に見た初音ミクは、何なのか
石ころが神様になるように、人はものに様々な意味づけをする。
2300人が舞台上に見た初音ミクは、透明なスクリーンに映った3D映像(追記:正しくは3DCG)だった。でも、それ以上の何かであるんだろう。
2009年8月31日16時30分ごろ
10時間ほど電車に乗って、東京の新木場駅に着く。人身事故の影響でだいぶ予定がずれたが、何とか無事に到着。
駅のエレベーターを降りると、コンビニやロッテリアの中、その周辺に沢山の人がいる。屋根の下で自己紹介をしているように見えた人達や、ロッテリアの中で6人ぐらいで話している人達はオフ会なのかもしれない。
外は台風11号の影響で強い風と雨。自分は、カッパと折り畳み傘で備える。
コンビニでパンを買って、ライブ会場となるSTUDIO COASTへ徒歩で向かう。途中、多くの折れた傘を発見。また、ライブ会場方向から駅に向かう人がいる。グッツの購入を済ました人達が、雨宿りのために駅へ向かっているのかもしれない。
16時45分ごろ
STUDIO COASTに到着。時間が早いのと雨風のためか、そんなに人はいない。大きく分けると、物販に並んでいる人達、雨宿りをしている人達(コインロッカーがある所と屋根がある所に)、会場外に展示してある初音ミクの痛車(セガ所有の「痛営業車」)の写真を取る人に分かれている。物販の列は屋根がある所のなので、雨宿りもかねているかもしれない。
男性が痛車の写真を取るのを手伝った後、自分も少し雨宿り。
17時ごろ
物販の列に並ぶ。もともと貧乏旅行のつもりだったのだけれど、せっかくきたのだからという思いが強くなってきたため。列はそんなに長くなく、10分ぐらいで入ることができた。台風のおかげだろう。
物販の配置は以下のような感じ。左側にも、何かのブースがあったような気がするが、記憶があやふや。今度からは気をつけたい。この配置で、観客が反時計回りに回る。
会場内では、livetuneやsupercellのグッツを売っている所に一番人だかりができている。ただ、この時点でグットスマイルカンパニーの商品のいくつか(初音ミクのぬいぐるみ・ストラップ)はソールドアウトしていた。この二つが、今回人気のあったものなのかもしれない。時間はもっと後になるが、ヤマハの方(かっこよかった)が雨の中を商品の宣伝をして歩いていた。お疲れ様です。
自分は、supercellのマフラータオルを購入。大切にします!
〜18時(入場)
入場までは、雨宿りやそこらへんを散歩。歩いたのは、暇だったのが半分・止まっていると寒さで体が辛かったのが半分。
18時30分頃になると、だいぶ人も集まり始める。男女の比率は、男性の方が多い。6:4、7:3ぐらいだろうか。コスプレをしている人はあまり見なかった。ブラックロックシューターと思われる女性が一人(違う可能性あり)、初音ミクの上半身の衣装を着ていた男性が一人。晴れていたら、もっと多かったのかもしれない。
途中、入り口付近でカメラをまわすスタッフさんor記者さんを見る。スタッフさんだったら、メイキングDVDでも作られるのだろうか。
入場が始まる頃は、会場前が傘で覆われていた。
〜19時(開演)
会場はこのような配置になっている。自分は、画像で左側の階段すぐ上から見ていた。ライブ&ライブ会場に入ること自体が始めてなので、設備が面白い。ミラーボールはやはりあるものなのか。
開演までは、baker氏による既存楽曲(「炉心融解」「ぽっぴっぽー」など)のアレンジがダンスミュージック風に流れている。聞いていて、気分ものってくる。知っている曲は、口ずさんだ。
会場は、観客で一杯。途中でスタフッが、「前の方に詰めてください」と言う。傍目から見ると、会場のキャパシティーを超えているように見える。でも、もとのキャパシティを見ると、丁度いいぐらいなので、ライブハウスとはこういうものなのかもしれない。集団の一体感を出すために、あえて密度を上げて、孤立感を少なくしているのだろうか。
19時。「これって、『シュミラークルここに極まれり』とかって言うのかな」とか思いながら、開演を迎える(正しくは、「シミュラークル」らしい)。